演技には、大きく「計算でする演技」と「感覚でする演技」に分けられるかもしれません。
 
計算でする演技に比重が大きい俳優は、読解力や客観的思考力が強く、役のことを分析する力が高いと言えます。
反面、もし分析が甘ければ役の理解も甘く演技にリアリティが生まれづらかったり(特に感情面を置いてきぼりにしがち)、
自分の分析したことに囚われすぎてしまい柔軟性に欠けてしまう場面が生まれます。
 
感覚でする演技に比重が大きい俳優は、役への同調が早く、感情を引き出す瞬発性が高いように感じます。
ただし、自分と全く違う感覚の役が当たった時には役の理解に時間がかかってしまう弱点もあります。
 
演出の考え方にも書いたように、監督は「泣いてほしい」「もっと声を荒げて欲しい」など
結果としての表現で指示することが多いため、その感情にいくまでの過程や要因を埋めていく必要があります。
「計算でする演技」「感覚でする演技」のどちらが良いというのではなく、どちらもできていなければ現場で対応ができません。
今自分がどちらの演技に比重がいっているのか把握し、バランスよく鍛えていけるといいですね。