実は表現者において、ネガティブな感情は必要不可欠でもあります。
例えば芝居は心の葛藤や迷いがあって成立するものが多く、表現をする上でネガティブな感情が時に重要だったりします。
また、ネガティブな感情というのは「強さ」に繋がったりもします。
 
しかし、それを表に出すのは印象がよくありません。
ネガティブな感情は自分の中だけで。
ポジティブな会話ができるように。
 
例えばこの2つの文
1 「水が半分もある」
2 「水が半分しかない」
同じ説明をしていても、受け手の印象は大きく異なります。
 
オーディションや撮影では、プレッシャーや緊張から自信がなくなり、ついネガティブな事を口に出してしまうことがあります。
それが癖になってしまっている人もいます。
 
常にポジティブな会話ができる人というのは、周りを巻き込んでポジティブな思考に持っていくことができます。
 
とある映画の撮影中、天候不良の為、撮影を一時中断せざるを得なかったことがありました。
もちろん何もできないので、スタッフや俳優陣は長い待機の状態。
誰もが、早く晴れて欲しいと感じていました。
そんな時、ある俳優がぽつりと
 
「心に余裕ある時の雨は好き」
 
と言いました。
雨に対してマイナスなイメージを持ちやすい状況の中、彼の言葉で雰囲気が一転ました。
 
あれから10年以上が経った今でも、その言葉は私の中に残っています。
その俳優は今では映画やドラマの主演を張る俳優になっています。
年月がたっても、印象に残る言葉が出せる人は素敵だと感じます。